プロダクトをよく利用してくれている人(ファン)の特徴を見つける

🎯 このユースケースでできること

プロダクトをよく活用しているユーザー(ファン)の特徴を把握することで、以下のような目的に活かせます。

  • プロダクト価値の再定義

  • プロダクト開発の方向性検討

  • カスタマーサクセス活動における支援方法の見直し

特に、ファンと利用初期ユーザーの行動や利用機能の違いを比較することで、習得までの導線設計や改善ポイントの発見に繋がります。


🛠 利用ステップ 1:事前設定を行い、ファンと主要な行動を可視化する

🔧 事前準備

ライフサイクルフェーズの定義を調整

  • Wicleではユーザーを自動で8つのフェーズに分類しています。

  • 「定着」「ファン」フェーズの定義(例:来訪頻度)を、自社プロダクトに合うよう編集します。

💡 「30日間で15日以上発生」などの条件を設定している場合、実際に30日経過しないと正しい分類が表示されません。

主要行動(キー行動)の設定


🧭 利用ステップ 2:ファンとファン以外のユーザーを比較して特徴を探る

📊 例1:ファンと非定着ユーザーの差を分析する

  • 仮説例:ファンはよく使っているが、非定着ユーザーには使われていない機能があるのでは?

  • 検索方法:ユーザー/グループ検索

    • A群:現在のフェーズ = 非定着

    • B群:現在のフェーズ = ファン

※ 社内ユーザーの除外や、利用開始日・経過日数などを共通条件として追加できます。


🕓 例2:最近使い始めたユーザーと長期ファンの差を分析する

  • 仮説例:利用初期と長期利用では、よく使う機能に違いがあるのでは?

  • 検索方法:ユーザー/グループ検索

    • 応用プリセットの「最近利用し始めたユーザーと長期利用かつ定着しているユーザー」を活用


🔍 比較時に注目すべきポイント

  • リストタブ:ユーザー数の規模感を確認

  • エンゲージメントタブ:各キー行動の利用状況を比較

    • ファンだけに使われている機能(キー行動)はあるか

    • ファン以外でも比較的に使われている機能(キー行動)はあるか

  • すべての統計タブ:以下の数値を中心にアクティビティ差を把握

    • 直近30日の平均来訪日数

    • 来訪日あたりの平均活動時間

    • その他、気になる統計値や傾向も併せて確認


📈 活用のポイント

このユースケースは、探索型の分析に分類されます。特定のユーザー群の特徴を深掘りすることで、インサイトを得ることが目的です。

  • 🔍 仮説なしに分析を進めると、時間ばかりかかって成果が得られないこともあります。簡単な仮説を立てて進めるのが効果的です。

  • ✅ 毎回必ずしも「新しい発見」があるわけではなく、仮説通りであったこともまた1つの「気づき」です。

「明確な差はなかった」という結果も、今後の判断材料として十分に活かすことができます。

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