グループ分析の設定(Preview)

グループ分析機能はプレビューフェーズです。

機能は限定公開としているため、利用をご希望される場合は問い合わせ窓口よりお問い合わせください。

グループ分析でできること

グループ分析機能を活用することで、以下のようなことが実現できます。

  • イベントに任意のグループを付与できる

  • 各種分析機能でグループ単位による分析を可能にする

グループは、企業やワークスペース等ユーザーを区別すべき単位をプロダクトに応じて任意に設定することができます。

カスタムフィールドの設定方法

データ設定 > グループプロファイル画面でカスタムフィールドの設定を行うことができます。 この画面で、予め送信したいフィールドの名称とデータ型を設定することでデータの送信と閲覧が有効になります。設定したフィールドに応じて、データを送信するためのJavascriptコードサンプルが生成されます。

デフォルトで使用できるフィールドは以下の通りです。

key名セットする内容

group_id

グループのID。グループとして特定したい一意の値をセットする様にしてください。どの様な単位をグループと扱うか、という点に特に制限はありませんが非常に大量のユーザーが所属するグループになる設計では分析が成立しないため、適切に分割させられる単位を選択してください。

name

グループの表示名(Wicle内各画面の表示名としても使用されます)

photo

グループのプロフィール画像のURL(Wicle内各画面のアイコンとしても使用されます)

実装方法

STEP1. グループプロファイルの送信

設定画面上のサンプルコードを参考に、window.krt の呼び出しをサイト上へ組み込んで頂きます。

window.krt('send', 'group_identify', {
  group_id: '<GROUP_ID>',
  name: '<NAME>',
  photo: '<IMAGE_URL>',
});
  • ユーザープロファイル とは異なり、これを送信した段階ではユーザーにグループが紐付けられることはありません。指定したgroup_idの属性情報を付与し管理画面上でグループの詳細を閲覧したり検索するためのデータのセットが行われます。

  • 第二引数であるオブジェクトのフィールドはgroup_idを除き全てオプショナルです。データを更新しないキーは、キー自体の記述を除くことで意図しないデータ更新を防ぐことができます。

  • group_idには必ず一意な値を設定してください。

group_identifyはイベント数の算出対象となります。

過剰に送信するとイベント数が増大していくため、グループの作成/更新時などある程度送信を抑制することを推奨します。

STEP2. イベントにグループを紐付ける(set_group)

グループプロファイルの送信ではグループ情報の登録が行われる一方で、この実装ではset_groupを実行した以降に発生するイベントがどのグループに属するものかを示すことができます。

window.krt('local', {
  wicle: {
    method: 'set_group',
    group_id: '<GROUP_ID>',
  },
});
  • group_id の値を現在の行動のコンテキストとして適切なものをセットすることで、以降このユーザーが発生させる全てのイベントが指定したグループに紐付きます。

  • グループが切り替わる場合は、同コードで別のgroup_idを指定します。

  • 一度に複数のグループを指定することはできません。1つに指定できる単位をグループとしてください。

  • デバイスが切り替わりさらにset_groupが実行されていなかったケースでも、内部的に最後に紐づけられたgroup_idが自動で引き継ぎます。その為、グループの所属をリセットしたい(どのグループにも所属していない状態にしたい)場合、group_idに null をセットしてset_groupを実行してください。

コンテキストのセットではイベント送信は発生しない為、投機的に実行しても問題ありません。

シングルアカウント環境

あるユーザーに複数のグループが紐付かないケース

上記の通り、set_groupは一度実行するとそのユーザーの以降の行動はグループ情報が自動で引き継がれます。

ただし、長期間(約30日以上)行動が発生しない状態から復帰した場合などで引き継ぎができない可能性がある為、アクセス時に1度は実行する実装を推奨致します。

マルチアカウント環境

あるユーザーに複数のグループが紐付くケース

この場合は、グループの切り替えが発生する度にset_groupを実行することで適切なgroup_idを各イベントに紐付けることができます。

切り替えをhookにする実装が難しい場合は、短時間のインターバル処理等で現在有効なグループを常にセットし続けるといった実装も可能です。

あるユーザーが複数タブで操作をしている場合にグループを個別で切り替えるなどの複雑なケースでも紐づけられたgroup_idはSessionStorageおよびLocalStorageで保持する為、同一タブ内である限りは混在せずそれぞれのgroup_idを引き継ぎながらイベント計測が行われます。

実装後の確認方法

STEP1. グループプロファイル

Wicle Chrome拡張機能の最新バージョンをインストールすることで、グループプロファイルが正しく送信されているか確認することができます。(拡張の詳しい使用方法は Chrome拡張機能での確認 をご覧ください)

以下の様に送信データが表示され、group_id等正しくセットされているかを確認できます。

Group identify(Group profile)の送信履歴自体が表示されない場合はタグの実装方法に問題がある可能性があり、Payloadの値が期待値と違う場合は引数の設定方法に問題がある可能性があります。

STEP2. イベントにグループを紐付ける

グループプロファイルと同様にChrome拡張上で確認することができます。

set_groupが正しく実行されていれば以下の様に「Event Meta」セクションのGroup IDの欄にセットしたID文字列が表示されます。

set_groupの処理はアプリケーション側で実行されるため、viewイベントなどタグ読み込み後即座に送信されるイベントでは多くの場合Group IDが表示されません。

その場合はクリック等のイベントでGroup IDをご確認ください。

また、Chrome拡張上ではGroup IDが認識されていないイベントもデータ解析時の補正処理でGroup IDのセットが行われます。

注意事項

  • group_idはString型で256文字以下である必要があります。

正しい送信が確認できない場合は、チャットでお気軽にお問い合わせください。

最終更新